〜　エアチェック2004　〜　 　

　 古代エジプトの神秘 ピラミッドTV東京 3/26 21：00〜
下記にある古代エジプトの神秘の第2弾でした。
年度末で仕事の方でバタバタしていたので、ビデオはセットし忘れた上、途中からしか見られず。
ピラミッドの建造にあたって、星信仰派と太陽信仰派という設定でしたが…

とりあえず、雑談中「次はミイラでしょ…」とビートたけしと吉村教授が離していたので、第3弾もあるんですね。又、番組編成時（夏か秋か）に放送されるのでしょう…
2004年正月に放送された番組のエアチェックの感想を。

古代エジプトの神秘 ”ツタンカーメンの呪い"TV東京 1/1 20：54〜23：20

ＴＶ東京だとバラエティのイメージがあって、あんまり期待してなかったんですが、いや…実に真面目な番組でしたね。しかし、元旦から”呪い”はちょっとぉ…（笑）
さすがに2000点全部は無理でも、遺物のいくつかを丁寧に紹介していたのは非常に良かったと思います。それと、「〜だ」「〜である」と決めつけない所も。

黄金のマスク
ガラスケースから出してもらえるなんて　実にうらやましい…　ではなくて、ビートたけしと吉村教授の会話で長年の謎が解決。
実は、黄金のマスクの写真が色々の書籍に載っていますが、装飾のラピスラズリが欠けたのと欠けていないのとあるのです。「近年修復したのかな？」と思っていたら「日本（1965年）公開の時、精巧なレプリカを作った…」という事なので、恐らく欠けていない完璧（？）な方はレプリカだったんですね。
ちなみに、20年間エジプトを出ないのは、英国での展示の際に（肉眼では見えないが）傷を付けられたから　と聞いてます。エジプトとイギリス（ドイツもか）は古代史関連では仲が悪い？ですからね。真実はいかに？（笑）

ツタンカーメンと胎児のミイラ
ツタンカーメンのミイラですが、香油がこびり付いて棺から剥がれなかったので、腰の部分をのこぎりで切り、後は熱したナイフで剥がした　という事になっています。実際何をしたか知りませんが、Ｘ線調査の際にあちこち切断されていたのが解って非難されたらしですが、カーターの遺物のメモに頭だけの写真が撮ってあったっとか。（昭和49年発行のＮＨＫの未来への遺産にこのあたりの事が書いてあります。）
ちなみに、かわいそうな事に？ペニスが作業中折れたのか、無くなってしまったそうです。
ＢＢＣの映像ですが、さわりの部分しか写っていませんが、あの後見るともっと痛ましいです。手足も全部バラバラなんですよね。と言ってもアアヘテプ王妃（今C.ジャックの彼女をモチーフにした小説が発売されていますが、18王朝の始祖アハメス王の母です）の場合、発見されたのがツタンカーメンより65年前、盗掘もされていなかったのものですが…　ミイラは装飾品を除いて捨てられてしまったそうです。古代エジプト人の生死感からバラバラでも残っていた方が良かったと思うのですが…時代が時代だったのでしょう。
　

胎児のミイラですが、小さい方が５ヶ月の女児、大きい方は９ヶ月の女児だそうです。今回小さい方の粉砕された状態が写っていましたが、発見当初に頭かち割って脳が入っているかとか調べたそうですから…（やったのはツタンカーメンを切断したお方。ちなみに長生きされたそうです。（笑））
大きい方は現在行方不明という事ですが、ロンドンだかどこかの病院の地下に某教授が大量のミイラを極秘保管していてその中で見つかった　という話を最近聞いた事があったのですが…　ちなみにこの女児は脊椎が湾曲の上損傷もあり、死産でなくても生存は難しかったろうという事です。

それにしても…　以前ロンドン科学博物館が公開したツタンカーメンの顔の復元ＣＧと今回のＣＧは偉く違いますね。
ロンドンの方は「これが素顔か〜　はぁがっかり」だったのですが。（笑）
　

ヒッタイトへの王妃の手紙
吉村教授は他の書籍でもアンケセンナーメン説をとっていますが、アメンヘテプ４世（アケナテン）没後、ネフェルティティが送ったという説もあります。
ヒッタイトで発見された手紙に「王妃」としか記載がないのと、シュッピリウマ１世の治世は　1370-1336年であって、アメンヘテプ４世1352-1336年、ツタンカーメン1336-1327年にだぶり、年代の誤差を考えると、どちらともあり得るので、エジプト側からの記録か王妃の名前がはっきり分かるものがでないと結論付けられないでしょうね。
ちなみに超少数派のようですが、ツタンカーメンの王妃はアンケセンナーメンとアケナテンの娘のアンケセンナーメン・タシェリの方という説もあるそうです。
今回、ツタンカーメンをアメンヘテプ３世の息子としていましたが、この辺も謎なんですよね。アケナテンと共同統治説を採らないと息子として成り立たない訳だし。アメンヘテプ３世を父と呼ぶ碑文があるので父説があるのですが、これも形式上という話もあります。（カソリックのお祈りにも我らが父と神を呼びのと同じ様なものでしょうか？）

　

藤岡探検隊シリーズ「エチオピア奥地3000キロ！　幻の白ナイル源流地帯!!テレビ朝日 1/2 18：00〜21：00
何かというと、部族の風習を古代エジプトにこじつける探検隊。典型的な「であった」「である」の紋切り型。しかし、最近は奥地であろうとインターネットが可能なんですね…
さて、確かに枕とか杖とか「へぇ〜」がいくつか出ましたが、牛飛びは、あれはクレタ島であってミノア文明でしょう。古代エジプトで、ヒクソスの首都だったアヴァリスから確かに出土はしていますけど、ヒクソスは異民族王朝と言うぐらい区別しているのですから。

それより、エチオピア文明の方を紹介していた方が、殆ど聖櫃（アーク）の方に重点を置いていたのがちょっと残念。肉体派？の方が古代エジプトにこだわっていたのですから、メロエなどの遺跡の紹介もして欲しかったです。