ディズニー製作という事で、人魚姫（リトル・マーメード）の様に悲劇がハッピーエンドになるのでは？と恐怖心を抱きながら見ましたが、最後はまぁ普通に？終わってくれました。アムネリスがラダメスへアイーダとともに生き埋めにする判決を下す　というのはオペラからすると普通ではないのですが。（彼女は嘆いてますからねぇ…） 　

あらすじは、最初と最後が現代の古代エジプトの美術館が舞台になる所と、アイーダが捕らえられた所からでラダメスによってアムネリスに差し出される、細かく言うとエチオピアの王女が居るという噂がエチオピアの奴隷に広まる、ラダメスにエチオピアの奴隷少年が居る、ラダメスの父が神官　という点がオペラとの相違点かと思います。 　

最大の相違点は、舞台は古代エジプトと歌にまで謳っているのに、衣装が現代の格好って事でしょうか。 （舞台を現代におきかえたオペラもあるのですけど、それとは別の意味で変） と言うわけで、いつの時代やら何処の国やらよく分からない　というのが正直な所です。（笑） 　

ゾーサー（オペラのランフィスにあたる神官）がラダメスの父で、王を亡き者にしようとする　という発想もさることながら、マトリクスの様な衣装に、カンフーダンスをする親衛隊。凱旋時のエジプト王宮の宴では、インド風の音楽が流れ、ベリーダンスを意識した振り付けのダンス（しかし全然下手！）、曲のせいか衣装もインド風に見えました。しかもアムネリスの婚姻の衣装はチャイナドレスと、エジプト〜インド〜中国は、西洋人にとってはみな同じ！って事なのでしょうか… 実はもう一つ気になったのがマイクで、女性陣は額にマイクをつけているんですね。肌色のテープで覆ってはいるものの、膨らんでいる分影ができるので、白毫というのかビンディ（インドで額につける印）の様に見えてしまうので、それだけでもインド？って思ってしまいます。アムネリスなんかはウエラウスが着いたバンド風の冠でも被せて隠してしまえばよいのに… 　

ちなみに、ファッションショーがありますが、ピラミッドだの、バステト神を載せた帽子には思わず笑っちゃいました。 いまだにファッションショーでもエジプト風って時々出てきますから、あんまり違和感がなかったですが。（笑） 　
尚、ファラオの格好はなんちゃってエジプト風でした。
　

尚、最初に出てくるエジプト美術館ですが、供物を持った女性像とか兵士はそれっぽく作られていますが、アムネリス…ネフェルティティの独特の冠に似せた衣装を着せたマネキン？風に飾ってあるのですが、彼女だけ後ろ向き。違和感あります。
それから、中央にあるでかい　石製風呂桶（かと思っちゃいましたよ）、最後の最後で墓なのねと気づきましたが…