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| 英語のプログラム（カラー）50ｐ
| 露語のプログラム（白黒）30ｐ
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演 目：アイーダ（オペラ）
公演日：2000.9.24
場 所：モスクワ ボリショイ劇場
主 演：バレエ
イサダ Y.ズフコワ
巫女の統率者 O.クリコ
ベス神 S.ユディン
歌手
エジプト王 M.グゾフ
アムネリス I.ドルゼンコ
アイーダ M.カスラシュヴィリ
ラダメス B.マイスラーゼ
ランフィス A.キセレフ
アモナズロ Y.ヴェデニェーフ
感 想：エジプト好きもあったし、この作品はバレエシーンも多いので見て（聴いて）きました。
まず、絶対にどこも時代考証はしないのでしょうけど、装置から。
１幕は列柱の中にピラミッド・・・ 列柱の中に？です。
列柱も現在のもののごとく、土色で色彩が全くありません。（元々は極彩色。なお、日本の
寺社も元々は極彩色です。）開花式パピルス柱のようで・・・柱の模様、また２幕の背景から
新王国時代をモチーフにしている様ですが。
ファラオの被り物である、王冠（白冠、赤冠、アテフ冠）をその他大勢が全員被っている
のは変です。神官の格好がまるでファラオなので、これも変。
ファラオの兵士たちが、まるでギリシア兵。これも変。
歌手の方ですが・・・ 主役のアイーダ。登場に盛大な拍手なんですが・・・凄く太い。
ラダメスも凄く太いんですが・・・
恋敵＝王女役のアムネリスが割と（オペラ歌手としては）細目だったので・・・
アモナズロ、バリトンのはずなのに、これでは声が高すぎる。
と、けなした後に良かったというか、驚いた点。
見所のある２幕（凱旋）。有名な行進曲の部分ですが、オケＢＯＸのオケのほかに、舞台
（ピラミッド形で２段に仕切っている上段）上にファンファーレ役として６人のトランペット、
下段に楽器数は数えませんでしたが、ホルンなどの管楽器部隊がズラリ。オケＢＯＸと両方で
演奏するので、凄い音の効果がありあました。（尚、日本ではやりませんでしたが、バレエの
ロメオとジュリエットでもヴェローナの大公は同じように楽団を舞台上に引き連れて登場しま
す。）
さすが本家・・・というか度肝を抜かれたこと。セリがあるのは分かっていましたが、２幕の
凱旋シーンで最後の盛り上がったところで、神に扮したひざまずき、円盤（太陽）を持った女
性が舞台下からセリあがり、更に人より上に上がっていく。
又、４幕の裁判のシーンでは舞台前方中央にセリ部分を階段の様にし、舞台に上がってくると
いう状態になっていました。
一体いくつボリショイ劇場にはセリがあるのか・・・
尚、アイーダはイタリア語で歌っていたので、電光字幕が出ていました。
（97年にはついていなかった）
さて、バレエシーン
１幕・・・２幕ともダンサーの衣装は同じ。
１幕は祈りの歌の場で。上段で円盤を持った女性がゆったりとポーズを取る踊り。
又、舞台中央前に銅像の様に座っていた女性は剣を持って踊った後、ラダメスに剣を渡す。
巫女たちはおかっぱ頭に裸体、腰布と小さい胸当てだけという衣装で、エジプトにある壁画にあ
る踊りの図柄と同じポーズをとっていたりしましたが、集団でのアンドオールで横歩き（ガニ股
歩き）は綺麗なポーズではないので、ちょっと変でした。
巫女の衣装もその壁画に酷似しているので（ただし、壁画は腰布でなく、腰紐のみのほぼ裸）
そのあたりは壁画などを参考にしているのかと。
２幕、アムネリスの部屋で奴隷の子供の踊り。その後、ベス神に扮したダンサーが見事にピルエッ
トを見せていました…が、ダンスシーンには一切拍手なし。
凱旋で１幕でも出た巫女の踊り。そして、有名な凱旋行進曲の部分で。兵士がステップを踏み出し
たので「あれ？」っと思いました。やけに細いと思ったら、兵士がダンサーでした。一応巫女を
サポートしたりは良いのですが、エジプト娘とギリシア兵（格好が）なので変です。
それにしても、日本でオペラが高いのも分かるような豪勢さでしたが、逆に日本では端折られて
るんだろうな・・・とも思いました。